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第8日 厚木〜伊勢原(その2)
横浜・伊勢原線にぶつかったところが下糟屋である。
バス停に粕屋下宿、上宿の名があるので矢倉沢往還の宿であったことがわかる。 白壁の土蔵や広い間口の店や、大きな農家がある。
庭内に大きな多宝塔がある。
当時江戸から厚岸までは3ヵ月を要する苦難の旅であった。 さらに国泰寺の持ち場は、エリモ岬の東からクナシリ、エトロフに亘る広い地域で、 年1回の回勤が課せられていたという。
高部屋神社がある。
本殿の前には享保12年(1727)で 尾は広がっているが背にぴったり くっついている「はじめ」狛犬 がいる。 右アには2段角、左ウンには擬宝珠が あるが、体つきはずんぐりして まっすぐ正面を向いていることから 「はじめ」狛犬に分類した。
高部屋神社の南にある渋田川沿いには、大田道灌の墓がある 大慈寺や首塚があるが、今回はそちらには行かない。
真っ直ぐ歩き、国道246をくぐり、東海大付属病院の方に行く。
伊勢原高校を過ぎ、国道246を横切ると、 伊勢原大神宮に着く。 かつては古い建物が神々しかったが、 社殿など全て新しく建て直されてつまらなくなっている。
大正10年(1921)の「江戸」狛犬がいる。毛並みの彫りが細かく横縞模様になっている。 右からウン・アである。
駅の方に行く。
火ぶせ不動尊がある。 文化13年(1816)に伊勢原に大火があったが、この不動尊のところで火が止まったことから、 この名がついたという。